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 PC-8801/9801をエミュレート

NEC PC-9801/PC-9821シリーズ(以下PC-98シリーズと記載)においては、2HDのフロッピーディスクのフォーマットは1.25MBでした。一方、DOS/VマシンすなわちPC/AT互換機では、いうまでもなく1.44MBが普通であり、テクノロジ的には以下の相違を意味しますが、あくまでもハードウェア上の問題であり、WindowsではBIOSは関係なく、ドライバレベルで認識されます。ちなみに2HCや2EDといったフォーマットはWindowsではサポートされません。

  • セクター長:DOS/V=512byte、NEC=1024byte
  • FDD回転数:DOS/V=300rpm、NEC=360rpm

NECマシンでDOS/Vフォーマットのディスクを読み書きするのは問題ないのですが、その逆の場合は以下のような条件を満たす必要があります。

  • マザーボードがFDD回転数の切替に対応
  • フロッピーディスクドライブが回転数の切替に対応(=3モードドライブ)
  • DOS等の場合
    BIOSが回転数の切替に対応+1024FD.EXEあるいは$FDD12.SYS(DOSのINT13Hコールをトラップする)が組み込まれている
    Windowsの場合
    3モードFDDドライバが組み込まれていればよい(BIOSは関係ない )。場合によりチップ毎の回転数切替プログラムを使用する

 PC-9801の5inchFDDを流用

PC-9801の5inchFDDを流用

Windows上でエミュレーターなどを活用して、PC-8801/9801のデータを活用したいと思われる方も少なくない筈。秋葉原あたりでDOS/V用の5インチ(正確には5.25インチ)フロッピーディスクドライブを探すのも悪くないのですが、もし廃棄寸前のPC-9801があれば、そのドライブをDOS/Vマシンに組み込んで使うことも出来なくはありません。
本来、フロッピーディスクのフォーマットはNEC系は1セクタ=1024バイト、AT互換機(用MS-DOS)は1セクタ=512バイトですが、

使用可能なFDD

以下、ドライブの型番がFD1155C/FD1155D/FD1157C/FD1157Dのいずれかであることを前提に解説します。PC-9801VM以降であれば大丈夫と思われます。

使用可能なマザーボード

DOS/Vマシンのマザーボードのコネクタで、端から2列目のピン(上下いずれであっても)が欠けている場合は、5インチドライブを認識できません。端から3列目のピン欠けは問題ありません。
また、BIOSレベルで1.2MB・5.25インチのフロッピーディスクにアクセス出来ることが必要です。

準備

本来、磁気ヘッドの金属カバー(ノイズシールド目的)はスポンジ素材の両面テープで固定されています。スポンジが劣化していてカバーが外れているものがほとんどですが、このまま取り去っても読み取り/書き込みエラーが多くなるという報告はありません。
ただし、金属カバーを再接着する場合は、必ず厚さ3mm程度のスポンジを挟めるようにしないと、ディスクを破損する恐れがあります。

フロッピーディスク用ケーブルは、3.5インチ用と5インチ用、両方のプラグがついているものを選びましょう。また上記の通り、プラグの端から2番目の穴が塞がれているものは使えません。

ジャンパーピンの設定

RDのピンは、FD1155C/FD1157Cにはありませんが、特に問題はありません。それ以外のジャンパーピンが1つでも欠けている場合、DOS/Vマシンでは使えません。

ジャンパーピン PC-9801 DOS/V 備考
VC ON ON ジャンパーを挿したままにする
MON
ドライブのモーターの回転制御
1 1 変更なし
DCG
disk change/ready信号の切替
1 2 2に設定変更
RD
VFO回路(1:無効、2:有効)
2 1 VFO回路を無効にする
(2のままで良いという文献もある)
DEN
記録密度(3:2HD)
1 3 2DDは使用できない
(使用できるという文献もある)
DX
ドライブ番号(0:A/1:B)
0か1 1 大抵はBドライブとするので1に設定する
USE 1 2 2に設定する
HDE
ドライブの回転数(2DDのみ)
1または2 1または2 どちらでも可
取り付け

ケーブルの5インチ用プラグ、および電源ケーブルを差し込みます。ドライブは5インチベイに取り付け可能です。

BIOSの設定

Bドライブを「1.2MB 5.25inch FDD」に設定します。

OSの設定

MS-DOSならば、1024FD.EXEをCONFIG.SYSあるいはコマンドプロンプトから読み込ませておく必要があります。
Windowsであれば特に設定はいりません。


 エミュレーション
さて、DOS/Vマシンの上でPC-88/98のアプリケーションを…といっても、大抵のヒトは懐かしいゲームをしたいのであって、当時の先進ワープロ「JET-8801」「JX-Word太郎」とか、高級データベースシステム「ユーカラ」を弄りたいという考えはかなり奇特かもしれません。

PC-88シリーズの各種エミュレータでは、基本的にPC-8801SR以降の機種のBIOS(pc88.rom, font.rom, kanji1.rom, kanji2.romの4種)が必要です。
CPUの動作周波数は、8MHzでも4MHzでも構いません(が、古いアプリケーションでは4MBでないと動作しません)。PC-8801系のサンプリング音源を再現するためには、音はOPNAとします。

 

Last Updated:2016/12/11
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