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漢方薬への接近

1997.7.1 特別講義レジュメ


西洋薬と東洋薬の比較

西洋薬 東洋薬
製造の原則成分抽出→化学的修飾→人工的合成 粉末化/ 煎じによる抽出(+顆粒化)
ターゲット
(効果の対象)
かなりミクロな部位まで判明
細胞レベルの異常に対応
心身全体(ミクロは不明)
システム(〜系)の異常に対応
成分単成分の和 (不純物を含む)多成分の混合
薬剤の効果詳細を分析・解説可能
システマチック
正確な分析・解説は不能
処方目的1症状に対して1薬剤 多症状に対して1処方(の証)
効果発現一定条件上でほぼ同一 状況により大きく変わる
効果程度速やか・強力 一般に緩い
用量依存度明瞭 不明瞭
毒性・副作用の発現頻度 高いかなり低い
効果判定統計的判断 経験的判断「証」
(現在はEBMに基づく判断)
投与法注射による投与が多い 基本的に経口投与
適用例急性疾患(外傷・細菌感染・ショック) 慢性疾患(成人病・アレルギー)


漢方薬の薬物動態学的意義(仮説)


漢方薬使用上の心構え・注意点

[心構え]

[注意点]


(危険性による)最重要生薬

麻黄

マオウ科マオウ属の地上茎の乾燥品
[主成分]エフェドリン・プソイドエフェドリン
特徴・注意点 交感神経興奮増強

附子

キンポウゲ科トリカブトの根の加熱減毒処理品
[主成分]アコニチン(植物性アルカロイド)
特徴・注意点 強心作用・劇薬指定

甘草

マメ科カンゾウの根の乾燥品
[主成分]グリチルリチン・グリチルレチン酸
特徴・注意点 ステロイド様作用・まれに偽アルドステロン症

柴胡

セリ科ミシマサイコの根の乾燥品
[主成分]サイコサポニンa, c, d, e, f・ステロール
特徴・注意点 抗炎症作用ほか多彩な効果・慢性肝炎に有効
小柴胡湯による間質性肺炎の発生
∴柴胡剤とインターフェロンαの併用は禁忌


参考文献

漢方治療のABC 日本医師会雑誌 第108巻第5号臨時増刊 医学書院  

絵で見る和漢診療学 別冊看護学雑誌 JJNスペシャル No.36 医学書院  

医学生のための漢方医学 TCM1995臨時増刊 医療法人清風会・カネボウ薬品(株)

生薬ハンドブック (株)ツムラ

質疑応答 漢方Q&A 矢数 道明 / 日本醫事新報社

中国強壮生薬の話 久保 道明 / 世界保健通信社

症例から学ぶ和漢診療学 寺澤 捷年 / 医学書院

医学史・医学概論 研究報告書(平成5〜8年度) 札幌医科大学

July 1st, 1997 by T.I.
 

Last Updated:2017/10/03
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