すたじお やまあらしロゴ 20th ANNIVERSARY since 1997
抗てんかん薬いろいろ
  • 近年は気分安定薬・鎮痛薬などとしての用途も(適応症/適応外ともに)増えてきている。
  • あくまで便宜的な分類なので、他の文献における分類とは異なる場合があります。他のページに記載すべき薬剤もあります。開発中の薬剤については情報が極めて乏しく、不正確な部分がありえます。

凡例
大分類
中分類
小分類
一般名の日本語・英語表記
製剤番号
先発品の日本語・英語表記
(発売元・製造元・販売元など)
後発品の一部
小ネタ

Barbiturate
バルビツール酸系
フェノバルビタール
Phenobarbital
PB
フェノバール Phenobal
ワコビタール Wakobital (高田)
ルピアール Lupial
ノーベルバール Nobelbar (Nobel)
GABAA受容体作動薬。ワコビタール・ルピアールは坐剤。ノーベルバールは比較的急速な静脈注射に対応。睡眠薬・抗不安薬いろいろも参照。
プリミドン
Primidone
PRM
プリミドン Primidone (旧マイソリン)
プリムロン Primron (藤永- 三共) 中止
旧商品名のマイソリンは「マイスタン」と名前が似ているので、現商品名を一般名と同一にした経緯あり。
メタルビタール
Metharbital
ゲモニール Gemonil (大日本) 中止  
Hydantoin
ヒダントイン系
エトトイン
Ethotoin
EHT
アクセノン Accenon  
フェニトイン
Phenytoin
PHT
ホスフェニトイン
Fosphenytoin
アレビアチン Aleviatin
ヒダントールD・E
・F Hydantol
ホストイン Fostion
グルタミン酸神経系の前シナプスにおけるNaイオンチャネルに作用。ヒダントールはPB・PHT・安息香酸ナトリウムカフェインの合剤でPBの配合量に差がある。ホストインは比較的急速な静脈注射に対応。
Oxazolidine
オキサゾリジン系
トリメタジオン
Trimethadione
TMD
ミノアレ Minoale (日医工) 旧名称のミノ・アレビアチンから変更、長らく大日本で販売していたが日医工に移管。
フェニル尿酸系
アセチルフェネトライド
Acetylpheneturide
APT
クランポール Crampol(大日本住友)  
Suximide
サクシミド系
エトスクシミド
Ethosuximide
ESM
エピレオプチマル Epileo petit mal
ザロンチン Zarontin
名前の通り小発作などに効能。グルタミン酸神経系の前シナプスにおけるT型イオンチャネルに作用。ザロンチンはシロップ剤。
Sulfonamide
スルホンアミド系
アセタゾラミド
Acetazolamide
AZA/AZM
ダイアモックス Diamox 注射剤は脳循環予備能検査に用いられるが、もともとは抗てんかん薬。
スルチアム
Sultiame
ST/STM
オスポロット Ospolot  
Benzioxazole
ベンズイソキサゾール系
ゾニサミド
Zonisamide
ZNS
エクセグランExcegran これ以降に国内で上市された薬剤は、いわゆる「新規抗てんかん薬」とされることが多い。グルタミン酸神経系の前シナプスにおけるNaイオンチャネルに作用。商品名トレリーフについては抗認知症薬・抗パーキンソン病薬いろいろも参照。
Benzodiazepine
ベンゾジアゼピン系
クロナゼパム
Clonazepam
CZP
リボトリール Rivotril
ランドセン Landsen
長時間型。
ジアゼパム
Diazepam
DZP
ホリゾン Horizon
セルシン Cercine
中時間型。
ニトラゼパム
Nitrazepam
NZP
ベンザリン benzalin
ネルボン Nelbon
中時間型。
ミダゾラム
Midazolam
ドルミカム Dormicam 超短時間型。
クロバザム
Clobasam
CLB
マイスタン Mystan  
クロラゼプ酸二カリウム
Clorazepate
メンドン Mendon (Abbott) 低力価・長時間型。睡眠薬・抗不安薬いろいろも参照。
分枝脂肪酸系
バルプロ酸ナトリウム
Valproate
VPA
デパケン Depakene
バレリン Valerin
セレニカ Selenica

<シロップ剤>
デパケンシロップ
バレリンシロップ
気分安定薬としての使用も多い。
ジバルプロ酸ナトリウム
Divalproex
デパコート Depakote
ヴァランス Valance
当初は片頭痛予防薬として開発され、のちにバルプロ酸同様に抗てんかん薬・気分安定薬としても用いられている。
Iminostilbene
イミノスチルベン系
カルバマゼピン
Carbamazepine
CBZ
テグレトール Tegretol
テレスミン Telesmin
グルタミン酸神経系の前シナプスにおけるNaイオンチャネルに作用。気分安定薬・鎮痛薬としての使用も多い。
オクスカルバゼピン
Oxcarbazepine
オクノベル Ocnobel
トリレプタル Trileptal (Novartis)
部分発作への併用療法に適応。グルタミン酸神経系の前シナプスにおけるNaイオンチャネルに作用。
エスリカルバゼピン
Eslicarbazepine
ゼビニックス Zebinix
エクサリーフ Exalief
オクスカルバゼピン類似物質。欧州エーザイや大日本住友の子会社である米Sunovionが発売も、日本国内では未開発。
リカルバゼピン
Licarbazepine
  オクスカルバゼピンの活性代謝物。
Gamma Aminobutanoic Acid
GABA系
ガバペンチン
Gabapentin
GBP
ガバペン Gabapen (ファイザー) 部分発作への併用療法に適応。鎮痛薬としての使用も試みられる。
ガバペンチンエナカルビル
Gabapentin Enacarbil
レグナイト Regnite ガバペンチンの生物学的利用率を改善したもの。ムズムズ脚症候群(RLS)にも用いる。
プレガバリン
Pregabalin
リリカ Lyrica (Pfizer) こちらは抗てんかん作用というよりは鎮痛作用を期待。
チアガビン
Tiagabine
ガビトリル Gabitril (Novo Nordisk) GABAトランスポーター阻害薬
ビガバトリン
Vigabatrin
VGB
サブリル Sabril (サノフィ) GABA分解酵素阻害薬。点頭てんかんに適応。1989年に開発、日本国内でも1990年代に開発されたが、視野狭窄の副作用にて長らく中断。2016年に漸く製造販売承認となった。
Synaptic Vesicle Glycoprotein 2A
SV2A系
レベチラセタム
Levetiracetam
LEV
ケプラ Keppra
イーケプラ E Keppra (大塚)
エチラセタムのS体。脳循環代謝改善薬いろいろも参照。
部分発作への単剤療法、強直間代発作への併用療法に適応。グルタミン酸神経系の前シナプスにおけるシナプス小胞蛋白2Aに作用。海外名ケプラは日本国内ではイーケプラとなった。
ブリバラセタム
Brivaracetam
Brivitact (UCB) 抗てんかん薬。
セレトラセタム
Seletracetam
  レベチラセタムの後継として開発もP2で中止。認知機能への影響はラセタム系の中で例外的にない。
Triazole
トリアゾール誘導体
ルフィナミド
Rufinamide
イノベロン Inovelon
バンゼル Banzel
Lennox-Gastaut症候群の強直発作および脱力発作への併用療法に適応。グルタミン酸神経系の前シナプスにおけるNaイオンチャネルに作用。Lennox-Gastaut症候群における強直発作・脱力発作に対して、併用療法として認可されている
Steroid
ステロイド系
プレドニゾロン
Prednisolone
プレドニン Predonine  
副腎皮質刺激ホルモン
Adrenocorticotropic hormone
ACTH
コートリル Cortrilなど  
その他
トピラマート
Topiramate
TPM
トピナ Topina (協和発酵キリン) 部分発作への併用療法に適応。気分安定薬としての使用もみられるが、報酬系への作用が期待される。薬理学的プロファイル(副作用)はバルプロ酸にやや近いが、カイニン酸型グルタミン酸受容体拮抗作用が強い。
ラモトリギン
Lamotrigine
LTG
ラミクタール Lamictal(サノフィ・GSK) 部分発作・強直間代発作・定型欠神発作への単剤療法、Lennox-Gastaut症候群の全般発作への併用療法に適応。グルタミン酸神経系の前シナプスにおけるNaイオンチャネルに作用。気分安定薬としての使用も多い。薬理学的プロファイル(副作用)はカルバマゼピンに近い。
ナトリウムチャネルの抑制・カルシウムチャネルの抑制により、神経膜を安定化させつつ、グルタミン酸遊離を抑制することで抗けいれん効果を発揮する。
ペランパネル
Perampanel
フィコンパ Fycompa (エーザイ) 部分発作・強直発作への併用療法に適応。グルタミン酸神経系の後シナプスにおけるAMPA受容体のみに対して選択的・非競合的に阻害する。
トリクロホス
Triclofos
  睡眠薬・抗不安薬いろいろを参照。
抱水クロラール
Chroral
  睡眠薬・抗不安薬いろいろを参照。
サリドマイド
Thalidomide
イソミン 中止
サレド Thaled
当初は抗てんかん薬として開発、のち睡眠薬として頻用されたが、催奇形性から長らく使用中止。近年になり多発性骨髄腫およびらい結節性紅斑(EML)に対して用い散られるようになったが、厳密な管理を要する。
カンナビジオール
Cannabisiol
いわゆる医療麻薬。Dravet症候群、Doose症候群、レノックス・ガストー症候群・ハンチントン病に対して治験中。
ヨウ化カリウム
Potassium Iodide
KI
  かつてはこれがてんかんに対して用いられていた。この水溶液がいわゆるヨウ素液。
臭化カリウム
Potassium Bromide
KBr
臭化カリウム「ヤマゼン」(山善) 臭素発見者のBalardにより1826年に作られ、上記のヨウ化カリウムに取って代わった。現在でもドラベ症候群・乳児重症ミオクロニーてんかんなど小児の難治性てんかんに対して用いられる。睡眠薬・抗不安薬いろいろも参照。
スチリペントール
Stiripentol
ディアコミット Diacomit (Meiji Seikaファルマ) GABAA受容体作動薬。Dravet症候群=乳児重症ミオクロニーてんかんへのクロバザムおよびバルプロ酸との併用療法に適応。
ラコサミド
Lacosamide
ビムパット Vimpat(第一三共) 部分発作への併用療法に適応。グルタミン酸神経系の前シナプスにおけるNaイオンチャネルに作用、緩徐な不活性化を選択的に促進。
エゾガビン
Ezogabine
レチガビン
Retigabine
開発中 Kチャネル作動薬。
フェルバメート
Felbamate
フェルバトール Felbatol Lennox-Gastaut症候群に対して奏効も、骨髄不全や肝不全などの死亡例が多数報告されている。
ヌシネルセン
Nusinersen
スピンラザ Spinraza (バイオジェン) 脊髄性筋萎縮症の治療に用いられる。SMN2遺伝子の千悪的スプライシング調節により、SMN(生存運動ニューロン)タンパク質産生を増強する。
 

Last Updated:2017/08/11
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